2025年1〜2月に読んだ本
2025/03/05 Wed Filed in: 読んだ本
・武部 聡志著「ユーミンの歌声はなぜ心を揺さぶるのか 語り継ぎたい最高の歌い手たち」(集英社新書)

武部聡志さんはよくテレビに出演してピアノで伴奏をしているところを見かける。音楽プロデューサーでもある。実は彼は私の職場とも関係が深い。さまざまな歌手を取り上げてなぜその歌手の歌声が心に響くのか、一人一人取り上げて語っている。年末に読み始めすぐに読了。
・ヤマザキマリ・ラテン語さん著「日ソ戦争」(SBクリエイティブ)

ヤマザキマリとラテン語研究者の対談。非常に面白く読ませてもらった。ラテン語は奥深い。
・高橋 秀実著「ことばの番人」(集英社インターナショナル)

高橋秀実(ひでおみ)は「おすもうさん」「『弱くても勝てます』 開成高校野球部のセオリー」などを読んだことがあるが、まさか昨年秋に突然亡くなってしまうとは・・驚きだった。胃ガンだったらしい。ほぼ同世代のノンフィクションライターだっただけに、悔やまれる。この本は遺作になるが、校正作業がどれだけ大変な作業であるか、少しだけわかったような気がした。
・ビル・ミルコウスキー著 山口三平訳「マイケル・ブレッカー伝 テナーの巨人の音楽と人生」(DU BOOKS)

マイケル・ブレッカーはジャズ・テナーサックス奏者で、天才的な才能を持っていた。ラッキーなことに、若いころ1回だけブレッカーブラザーズ(兄はトランペッターのランディ)のライブを五反田ゆうぽうとに見に行ったことがある。ライブアルバムに収録された95年の公演だったのか、別の年だったのかはよく覚えてない。とにかく、マイケル・ブレッカーがアコースティックなテナーサックスと当時斬新だったウインドシンセを持ち替えて実験的な音を出していたのだけはよく覚えている。
そのマイケル・ブレッカーの評伝である。実はまだ読み終わっていなくて、4割方読み進めたところ。
・武田 砂鉄著「テレビ磁石」(光文社)

この本もまだ4分の1くらいしか読み進めていない。武田砂鉄のあのねちっこくて斜に構えた文章でテレビに登場する有名人を切りまくるエッセイ集。
・原 哲夫著「花の慶次」(コアミックス)

全18巻、読了しました!隆慶一郎原作の「一夢庵風流記」とはまた違った味がある。原作では琉球までの旅はなく、朝鮮半島へ慶次は向かう。
・信濃川 日出雄著「山と食欲と私 19」(新潮社バンチコミックス)

もう19巻まで到達した・・
・ヤマザキマリ著「続テルマエ・ロマエ 2」(集英社ジャンプコミックス)

前作の「テルマエ・ロマエ」と中身は大して変わらないのだが、浴場技師、ルシウスの荒唐無稽な活躍が面白い。

武部聡志さんはよくテレビに出演してピアノで伴奏をしているところを見かける。音楽プロデューサーでもある。実は彼は私の職場とも関係が深い。さまざまな歌手を取り上げてなぜその歌手の歌声が心に響くのか、一人一人取り上げて語っている。年末に読み始めすぐに読了。
・ヤマザキマリ・ラテン語さん著「日ソ戦争」(SBクリエイティブ)

ヤマザキマリとラテン語研究者の対談。非常に面白く読ませてもらった。ラテン語は奥深い。
・高橋 秀実著「ことばの番人」(集英社インターナショナル)

高橋秀実(ひでおみ)は「おすもうさん」「『弱くても勝てます』 開成高校野球部のセオリー」などを読んだことがあるが、まさか昨年秋に突然亡くなってしまうとは・・驚きだった。胃ガンだったらしい。ほぼ同世代のノンフィクションライターだっただけに、悔やまれる。この本は遺作になるが、校正作業がどれだけ大変な作業であるか、少しだけわかったような気がした。
・ビル・ミルコウスキー著 山口三平訳「マイケル・ブレッカー伝 テナーの巨人の音楽と人生」(DU BOOKS)

マイケル・ブレッカーはジャズ・テナーサックス奏者で、天才的な才能を持っていた。ラッキーなことに、若いころ1回だけブレッカーブラザーズ(兄はトランペッターのランディ)のライブを五反田ゆうぽうとに見に行ったことがある。ライブアルバムに収録された95年の公演だったのか、別の年だったのかはよく覚えてない。とにかく、マイケル・ブレッカーがアコースティックなテナーサックスと当時斬新だったウインドシンセを持ち替えて実験的な音を出していたのだけはよく覚えている。
そのマイケル・ブレッカーの評伝である。実はまだ読み終わっていなくて、4割方読み進めたところ。
・武田 砂鉄著「テレビ磁石」(光文社)

この本もまだ4分の1くらいしか読み進めていない。武田砂鉄のあのねちっこくて斜に構えた文章でテレビに登場する有名人を切りまくるエッセイ集。
・原 哲夫著「花の慶次」(コアミックス)

全18巻、読了しました!隆慶一郎原作の「一夢庵風流記」とはまた違った味がある。原作では琉球までの旅はなく、朝鮮半島へ慶次は向かう。
・信濃川 日出雄著「山と食欲と私 19」(新潮社バンチコミックス)

もう19巻まで到達した・・
・ヤマザキマリ著「続テルマエ・ロマエ 2」(集英社ジャンプコミックス)

前作の「テルマエ・ロマエ」と中身は大して変わらないのだが、浴場技師、ルシウスの荒唐無稽な活躍が面白い。
2024年10〜12月に読んだ本
2024/12/18 Wed Filed in: 読んだ本
・麻田 雅文著「日ソ戦争」(中公新書)
ソ連参戦は8月8日であり、たった一週間でその戦争は終わったが、戦場は満洲、朝鮮半島、樺太、千島列島と複数にわたる。それらを戦争開始以前から説き起こして克明に追っている労作である。著者の「シベリア出兵」(中公新書)や「日露近代史」(講談社現代新書)も読んだことがあるが、いずれもさまざまな知識を与えてくれた。

・東北大学日本史研究室編「東北史講義 (近世・近現代篇)」(ちくま新書)
上下2巻本。東北地方の江戸時代以降の動きの論文集である。12月18日現在、まだ途中で読み終わっていない。ようやく江戸時代が終わるところまで来て、ここからが
面白そうだ。

・平出 和也著「What's Next? 終わりなき未踏への挑戦」(山と渓谷社)
日本を代表するクライマーの平出和也と中島健郎がK2で消息を絶ち、救助が断念された。彼らは救助不可能な絶壁で命を絶った。これは非常に重いできごとだった。平出和也は同郷の長野県出身、山岳カメラマンとしても有名で、田中陽希の百名山徒歩踏破ドキュメンタリー「グレートトラバース」のカメラマンの一人でもあった。田中が苦しみながら登っている岩場の脇をカメラを手持ちしながら田中の前後から撮影するタフな人だった。WOWOWではニュージーランドでの山岳スキー番組のスキーヤーでもあり、華麗とはいえないがいかにも転ばない山スキーの技術を披露してくれた。
この本は登攀を文字で記したものでもあるが、QRコードを読めば登攀の映像が見られる。電子書籍のアドバンテージを活かした書物でもあった。
もっと長くこのような本で彼の登攀の一部を知らしめて欲しかった・・

・寺岡 泰博著「決断 西武・そごう61年目のストライキ」(講談社)
新聞の読書欄での書評から購入。著者は労働組合委員長として経営者たちと渡りあい、結局サブタイトルの通り百貨店としては大変珍しいストライキに踏み切った。西武デパートの吸収・合併と店舗削減はエスカレートし、労働組合としても後退戦を強いられていたから、苦渋に満ちた決断だったに違いない。

・竹原 伸著「ライダーのための基本の乗車姿勢 7つのポイント」(東京図書出版)
ライディング姿勢は非情に大切だと思っている。特に足の置き方、脚の絞り、腰の位置と骨盤の立て方、腕と手首、掌のポジションはライディングを長く続けられるか、すぐに疲れて休憩を取ることになるかの分かれ目である。それぞれ人によって骨格は違うので、その違いはあるにしても、基本の姿勢は同じである。本当はここに書かれていることが動画とも連携していればよくわかるはずなのだが、文字ばかりでは初心者の人にはわかりにくいと思われる。

・捲猫 著・三浦裕子 訳「台湾はだか湯めぐり 北部篇」(中央公論新社)
台湾の温泉は日本統治時代から注目されてきた。現在は台湾の温泉は水着を着て入浴するのが一般的なようだが、中には日本式で全裸で入れる温泉があるらしい。それらをイラストで紹介した本である。残念ながら台湾へは行ったことがないので、読み流すほかなかった。

・本郷 和人著「日本史の違和感」(産経NF文庫)
日本中世史の本郷和人氏の楽しんで読める日本史の本。さばけた文体で一般読者にも日本史の常識を覆す知識を与えてくれる。概して日本史の学者の書物は硬くて読みにくいものが多いが、この人の文章(口述筆記かもしれないが)はとても読みやすい。

・石塚 真一著「BLUE GIANT MOMENTUM(3)」(小学館 ビッグコミックススペシャル)

ニューヨーク編の3巻目に突入。
・柘植 文著「喫茶アネモネ(3)」(東京新聞)

東京新聞の日曜版に連載されている喫茶店「アネモネ」を舞台とするホッコリ漫画。
・東本 昌平著「RIDEX Final」(モーターマガジン社)

終わってしまうのか・・バイクの絵が緻密で、男女の出会いも描かれていてライダーの「ハートカクテル」のようなお話なのだが・・表紙も時代の流れか、色っぽくなくなってきてしまった。
・隆 慶一郎原作 原 哲夫漫画 麻生未央脚本「花の慶次」(全18巻)

現在、11巻まで読了。原作の「一夢庵風流記」はずいぶん前に読んだことがある。
この漫画がパチスロのテーマとなり、角田信朗が歌う「よっしゃあ漢唄」が確変時に流れたらしい。私はパチンコはやらないので知らないが。そしてこの「よっしゃあ漢唄」が一部界隈で盛り上がる歌として再注目を浴びている。原作は読んだし、漫画も読んでみないと、と思って電子書籍大人買いで全巻購入してチビチビ読んでいる。
ソ連参戦は8月8日であり、たった一週間でその戦争は終わったが、戦場は満洲、朝鮮半島、樺太、千島列島と複数にわたる。それらを戦争開始以前から説き起こして克明に追っている労作である。著者の「シベリア出兵」(中公新書)や「日露近代史」(講談社現代新書)も読んだことがあるが、いずれもさまざまな知識を与えてくれた。

・東北大学日本史研究室編「東北史講義 (近世・近現代篇)」(ちくま新書)
上下2巻本。東北地方の江戸時代以降の動きの論文集である。12月18日現在、まだ途中で読み終わっていない。ようやく江戸時代が終わるところまで来て、ここからが
面白そうだ。

・平出 和也著「What's Next? 終わりなき未踏への挑戦」(山と渓谷社)
日本を代表するクライマーの平出和也と中島健郎がK2で消息を絶ち、救助が断念された。彼らは救助不可能な絶壁で命を絶った。これは非常に重いできごとだった。平出和也は同郷の長野県出身、山岳カメラマンとしても有名で、田中陽希の百名山徒歩踏破ドキュメンタリー「グレートトラバース」のカメラマンの一人でもあった。田中が苦しみながら登っている岩場の脇をカメラを手持ちしながら田中の前後から撮影するタフな人だった。WOWOWではニュージーランドでの山岳スキー番組のスキーヤーでもあり、華麗とはいえないがいかにも転ばない山スキーの技術を披露してくれた。
この本は登攀を文字で記したものでもあるが、QRコードを読めば登攀の映像が見られる。電子書籍のアドバンテージを活かした書物でもあった。
もっと長くこのような本で彼の登攀の一部を知らしめて欲しかった・・

・寺岡 泰博著「決断 西武・そごう61年目のストライキ」(講談社)
新聞の読書欄での書評から購入。著者は労働組合委員長として経営者たちと渡りあい、結局サブタイトルの通り百貨店としては大変珍しいストライキに踏み切った。西武デパートの吸収・合併と店舗削減はエスカレートし、労働組合としても後退戦を強いられていたから、苦渋に満ちた決断だったに違いない。

・竹原 伸著「ライダーのための基本の乗車姿勢 7つのポイント」(東京図書出版)
ライディング姿勢は非情に大切だと思っている。特に足の置き方、脚の絞り、腰の位置と骨盤の立て方、腕と手首、掌のポジションはライディングを長く続けられるか、すぐに疲れて休憩を取ることになるかの分かれ目である。それぞれ人によって骨格は違うので、その違いはあるにしても、基本の姿勢は同じである。本当はここに書かれていることが動画とも連携していればよくわかるはずなのだが、文字ばかりでは初心者の人にはわかりにくいと思われる。

・捲猫 著・三浦裕子 訳「台湾はだか湯めぐり 北部篇」(中央公論新社)
台湾の温泉は日本統治時代から注目されてきた。現在は台湾の温泉は水着を着て入浴するのが一般的なようだが、中には日本式で全裸で入れる温泉があるらしい。それらをイラストで紹介した本である。残念ながら台湾へは行ったことがないので、読み流すほかなかった。

・本郷 和人著「日本史の違和感」(産経NF文庫)
日本中世史の本郷和人氏の楽しんで読める日本史の本。さばけた文体で一般読者にも日本史の常識を覆す知識を与えてくれる。概して日本史の学者の書物は硬くて読みにくいものが多いが、この人の文章(口述筆記かもしれないが)はとても読みやすい。

・石塚 真一著「BLUE GIANT MOMENTUM(3)」(小学館 ビッグコミックススペシャル)

ニューヨーク編の3巻目に突入。
・柘植 文著「喫茶アネモネ(3)」(東京新聞)

東京新聞の日曜版に連載されている喫茶店「アネモネ」を舞台とするホッコリ漫画。
・東本 昌平著「RIDEX Final」(モーターマガジン社)

終わってしまうのか・・バイクの絵が緻密で、男女の出会いも描かれていてライダーの「ハートカクテル」のようなお話なのだが・・表紙も時代の流れか、色っぽくなくなってきてしまった。
・隆 慶一郎原作 原 哲夫漫画 麻生未央脚本「花の慶次」(全18巻)

現在、11巻まで読了。原作の「一夢庵風流記」はずいぶん前に読んだことがある。
この漫画がパチスロのテーマとなり、角田信朗が歌う「よっしゃあ漢唄」が確変時に流れたらしい。私はパチンコはやらないので知らないが。そしてこの「よっしゃあ漢唄」が一部界隈で盛り上がる歌として再注目を浴びている。原作は読んだし、漫画も読んでみないと、と思って電子書籍大人買いで全巻購入してチビチビ読んでいる。
2024年8〜9月に読んだ本
2024/09/29 Sun Filed in: 読んだ本
・東北大学日本史研究室編「東北史講義 (古代・中世篇)」(ちくま新書)
上下2巻本。長い時間をかけて読んできたが、あまり興味が持てないテーマの論文については最後は飛ばした。私の関心は蝦夷(エミシ)の社会にある。

・谷川 嘉浩著「スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険」(discover)
だいぶ時間が経ったので内容をよく覚えていない。

・河野 一隆著「王墓の謎」(講談社現代新書)
世界各地の王墓の造営の背景には今までの定説とは異なる発想に基づく理由があると提唱している本。これもだいぶ印象が薄れてしまった。読了後すぐに感想を書くクセがついてないので・・

・山本 正嘉著「登山と身体の科学」(講談社ブルーバックス)
コロナ以降、本格的な登山からしばらく遠ざかっている。60代になって、もう一度登山ができる身体を作り上げたい欲求はある。それにはやはり低山を頻繁に登ることが必要なのだそうだ。もう一度筑波山の北西尾根を使ってトレーニングしようか・・でももう少し涼しくならないとダメだな、などと考えているようではそもそもダメだろう・・

・細田 昌志著「力道山未亡人」(小学館)
力道山と結婚した太田敬子さんの現在に至るまでの人生を取材したルポ。大変面白く、短期間で読了した。相模湖の遊園地がもともとゴルフ場として力道山が購入した土地だったとか、東京スポーツの社主は児玉誉士夫だったとか、知らなかった事実が書かれていた。それにしても壮絶な人生。

・西村 カリン著「フランス人記者、日本の学校に驚く」(大和書房)
フランス人が書くと日本の制度をけなしフランスの制度を持ち上げるものだと偏見をもっていたが、著者は公平に両国の教育を見ている。

・スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著 小梅 けいと画
「戦争は女の顔をしていない 5」(講談社現代新書)
5巻目に突入。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの本を文字で読んだことはまだないのだが、ほんとうに戦争の残酷さをえぐり出している作品だとコミックを読むだけでわかる。

上下2巻本。長い時間をかけて読んできたが、あまり興味が持てないテーマの論文については最後は飛ばした。私の関心は蝦夷(エミシ)の社会にある。

・谷川 嘉浩著「スマホ時代の哲学 失われた孤独をめぐる冒険」(discover)
だいぶ時間が経ったので内容をよく覚えていない。

・河野 一隆著「王墓の謎」(講談社現代新書)
世界各地の王墓の造営の背景には今までの定説とは異なる発想に基づく理由があると提唱している本。これもだいぶ印象が薄れてしまった。読了後すぐに感想を書くクセがついてないので・・

・山本 正嘉著「登山と身体の科学」(講談社ブルーバックス)
コロナ以降、本格的な登山からしばらく遠ざかっている。60代になって、もう一度登山ができる身体を作り上げたい欲求はある。それにはやはり低山を頻繁に登ることが必要なのだそうだ。もう一度筑波山の北西尾根を使ってトレーニングしようか・・でももう少し涼しくならないとダメだな、などと考えているようではそもそもダメだろう・・

・細田 昌志著「力道山未亡人」(小学館)
力道山と結婚した太田敬子さんの現在に至るまでの人生を取材したルポ。大変面白く、短期間で読了した。相模湖の遊園地がもともとゴルフ場として力道山が購入した土地だったとか、東京スポーツの社主は児玉誉士夫だったとか、知らなかった事実が書かれていた。それにしても壮絶な人生。

・西村 カリン著「フランス人記者、日本の学校に驚く」(大和書房)
フランス人が書くと日本の制度をけなしフランスの制度を持ち上げるものだと偏見をもっていたが、著者は公平に両国の教育を見ている。

・スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ著 小梅 けいと画
「戦争は女の顔をしていない 5」(講談社現代新書)
5巻目に突入。スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの本を文字で読んだことはまだないのだが、ほんとうに戦争の残酷さをえぐり出している作品だとコミックを読むだけでわかる。

2024年6〜7月に読んだ本
2024/07/25 Thu Filed in: 読んだ本
・元沢 賀南子著「老後の家がありません-シングル女子は定年後どこに住む?」(中央公論新社)

過去に何度も引っ越しを繰り返してきた著者に蓄積された、住宅探しのノウハウがまとめられていた。常識だと思っていたことが塗り替えられていくのを感じる部分があった。
・戸谷 洋志著「スマートな悪 技術と暴力について」(講談社)

スマートフォンの「スマート」というのは「賢い」などと訳されたりするが、本来の意味はそれとは真逆の意味ダというところから説き起こして、「スマート社会」などの例に用いられるスマートさが大きな問題をはらんでいることを説いていく。「スマート社会」というキーワードで検索してみると、ほとんど何を言っているのか分からない「理想の」社会をカタカナを駆使して説明しようとしているが、ほとんど内容がない。こんな危険な言葉に踊らされて未来社会を構築していっていいのか?
・八鍬 友広著「読み書きの日本史」(岩波新書)

正にタイトル通り。読む、書くといった基本的リテラシーがどうやって民衆レベルにまで浸透していったのか?明治時代の学校制度発足以前に庶民の多くが読み書きに長けていた。
・磯野 真穂著「他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学」(集英社新書)

・磯野 真穂著「コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート」(柏書房)

著者はどうやら同郷の人らしい。なかなか面白い視点で医療と人類学を結びつけて展開している。コロナ禍での人々の行動については、今から振り返ればおかしなことがいっぱいあったが、当時は無批判に従ってしまっていたことが多かったのだな、と反省した。
・著者多数「シティ・ポップ文化論」(フィルムアート社)

ここ数年、欧米の音楽好きから生まれて日本でもリバイバルしたシティ・ポップ。それは一体どんな音楽でどのような社会現象を起こしてきたのか?なぜシティ・ポップが日本の80年代を知らない人々に受けるのか?多くの論考が詰まっている。
・幸村 誠著「ヴィンランド・サガ(28)」(講談社 アフタヌーンコミックス)

ヴィンランドに集落を形成した主人公トルフィンたちだが、先住民に疫病が伝染して対立が先鋭化する。絶対的平和主義者のトルフィンは入植した村を明け渡すことに同意するが・・・
・石塚 真一著「BLUE GIANT MOMENTUM(2)」(小学館 ビッグコミックススペシャル)

ニューヨークに乗り込んだ大たち。しかし生活は苦しく、大はアーティストビザでアルバイトをすることになる。ついにやってきたニューヨークでの初のライブセッション。ドラマーのゾッドがいい。

過去に何度も引っ越しを繰り返してきた著者に蓄積された、住宅探しのノウハウがまとめられていた。常識だと思っていたことが塗り替えられていくのを感じる部分があった。
・戸谷 洋志著「スマートな悪 技術と暴力について」(講談社)

スマートフォンの「スマート」というのは「賢い」などと訳されたりするが、本来の意味はそれとは真逆の意味ダというところから説き起こして、「スマート社会」などの例に用いられるスマートさが大きな問題をはらんでいることを説いていく。「スマート社会」というキーワードで検索してみると、ほとんど何を言っているのか分からない「理想の」社会をカタカナを駆使して説明しようとしているが、ほとんど内容がない。こんな危険な言葉に踊らされて未来社会を構築していっていいのか?
・八鍬 友広著「読み書きの日本史」(岩波新書)

正にタイトル通り。読む、書くといった基本的リテラシーがどうやって民衆レベルにまで浸透していったのか?明治時代の学校制度発足以前に庶民の多くが読み書きに長けていた。
・磯野 真穂著「他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学」(集英社新書)

・磯野 真穂著「コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート」(柏書房)

著者はどうやら同郷の人らしい。なかなか面白い視点で医療と人類学を結びつけて展開している。コロナ禍での人々の行動については、今から振り返ればおかしなことがいっぱいあったが、当時は無批判に従ってしまっていたことが多かったのだな、と反省した。
・著者多数「シティ・ポップ文化論」(フィルムアート社)

ここ数年、欧米の音楽好きから生まれて日本でもリバイバルしたシティ・ポップ。それは一体どんな音楽でどのような社会現象を起こしてきたのか?なぜシティ・ポップが日本の80年代を知らない人々に受けるのか?多くの論考が詰まっている。
・幸村 誠著「ヴィンランド・サガ(28)」(講談社 アフタヌーンコミックス)

ヴィンランドに集落を形成した主人公トルフィンたちだが、先住民に疫病が伝染して対立が先鋭化する。絶対的平和主義者のトルフィンは入植した村を明け渡すことに同意するが・・・
・石塚 真一著「BLUE GIANT MOMENTUM(2)」(小学館 ビッグコミックススペシャル)

ニューヨークに乗り込んだ大たち。しかし生活は苦しく、大はアーティストビザでアルバイトをすることになる。ついにやってきたニューヨークでの初のライブセッション。ドラマーのゾッドがいい。
2024年4〜5月に読んだ本
2024/06/02 Sun Filed in: 読んだ本
今回も著者名・書名・出版社名と本の表紙のみ掲載する。
それなりに面白い本ばかりだったのだが、内容まで踏み込んで書評を書くまでの余裕がない。
・若林 正丈著「台湾の歴史」(講談社学術文庫)

・広野 真嗣著「奔流 コロナ『専門家』はなぜ消されたのか」(講談社学術文庫)

・宮地 美陽子著「首都防衛」(講談社現代新書)

・信濃川 日出雄著「山と食欲と私18」(バンチコミックス)

・ヤマザキ マリ著「続 テルマエ・ロマエ1」(ジャンプコミックスDIGITAL)

それなりに面白い本ばかりだったのだが、内容まで踏み込んで書評を書くまでの余裕がない。
・若林 正丈著「台湾の歴史」(講談社学術文庫)

・広野 真嗣著「奔流 コロナ『専門家』はなぜ消されたのか」(講談社学術文庫)

・宮地 美陽子著「首都防衛」(講談社現代新書)

・信濃川 日出雄著「山と食欲と私18」(バンチコミックス)

・ヤマザキ マリ著「続 テルマエ・ロマエ1」(ジャンプコミックスDIGITAL)
