2024年10〜12月に読んだ本
2024/12/18 Wed Filed in: 読んだ本
・麻田 雅文著「日ソ戦争」(中公新書)
ソ連参戦は8月8日であり、たった一週間でその戦争は終わったが、戦場は満洲、朝鮮半島、樺太、千島列島と複数にわたる。それらを戦争開始以前から説き起こして克明に追っている労作である。著者の「シベリア出兵」(中公新書)や「日露近代史」(講談社現代新書)も読んだことがあるが、いずれもさまざまな知識を与えてくれた。

・東北大学日本史研究室編「東北史講義 (近世・近現代篇)」(ちくま新書)
上下2巻本。東北地方の江戸時代以降の動きの論文集である。12月18日現在、まだ途中で読み終わっていない。ようやく江戸時代が終わるところまで来て、ここからが
面白そうだ。

・平出 和也著「What's Next? 終わりなき未踏への挑戦」(山と渓谷社)
日本を代表するクライマーの平出和也と中島健郎がK2で消息を絶ち、救助が断念された。彼らは救助不可能な絶壁で命を絶った。これは非常に重いできごとだった。平出和也は同郷の長野県出身、山岳カメラマンとしても有名で、田中陽希の百名山徒歩踏破ドキュメンタリー「グレートトラバース」のカメラマンの一人でもあった。田中が苦しみながら登っている岩場の脇をカメラを手持ちしながら田中の前後から撮影するタフな人だった。WOWOWではニュージーランドでの山岳スキー番組のスキーヤーでもあり、華麗とはいえないがいかにも転ばない山スキーの技術を披露してくれた。
この本は登攀を文字で記したものでもあるが、QRコードを読めば登攀の映像が見られる。電子書籍のアドバンテージを活かした書物でもあった。
もっと長くこのような本で彼の登攀の一部を知らしめて欲しかった・・

・寺岡 泰博著「決断 西武・そごう61年目のストライキ」(講談社)
新聞の読書欄での書評から購入。著者は労働組合委員長として経営者たちと渡りあい、結局サブタイトルの通り百貨店としては大変珍しいストライキに踏み切った。西武デパートの吸収・合併と店舗削減はエスカレートし、労働組合としても後退戦を強いられていたから、苦渋に満ちた決断だったに違いない。

・竹原 伸著「ライダーのための基本の乗車姿勢 7つのポイント」(東京図書出版)
ライディング姿勢は非情に大切だと思っている。特に足の置き方、脚の絞り、腰の位置と骨盤の立て方、腕と手首、掌のポジションはライディングを長く続けられるか、すぐに疲れて休憩を取ることになるかの分かれ目である。それぞれ人によって骨格は違うので、その違いはあるにしても、基本の姿勢は同じである。本当はここに書かれていることが動画とも連携していればよくわかるはずなのだが、文字ばかりでは初心者の人にはわかりにくいと思われる。

・捲猫 著・三浦裕子 訳「台湾はだか湯めぐり 北部篇」(中央公論新社)
台湾の温泉は日本統治時代から注目されてきた。現在は台湾の温泉は水着を着て入浴するのが一般的なようだが、中には日本式で全裸で入れる温泉があるらしい。それらをイラストで紹介した本である。残念ながら台湾へは行ったことがないので、読み流すほかなかった。

・本郷 和人著「日本史の違和感」(産経NF文庫)
日本中世史の本郷和人氏の楽しんで読める日本史の本。さばけた文体で一般読者にも日本史の常識を覆す知識を与えてくれる。概して日本史の学者の書物は硬くて読みにくいものが多いが、この人の文章(口述筆記かもしれないが)はとても読みやすい。

・石塚 真一著「BLUE GIANT MOMENTUM(3)」(小学館 ビッグコミックススペシャル)

ニューヨーク編の3巻目に突入。
・柘植 文著「喫茶アネモネ(3)」(東京新聞)

東京新聞の日曜版に連載されている喫茶店「アネモネ」を舞台とするホッコリ漫画。
・東本 昌平著「RIDEX Final」(モーターマガジン社)

終わってしまうのか・・バイクの絵が緻密で、男女の出会いも描かれていてライダーの「ハートカクテル」のようなお話なのだが・・表紙も時代の流れか、色っぽくなくなってきてしまった。
・隆 慶一郎原作 原 哲夫漫画 麻生未央脚本「花の慶次」(全18巻)

現在、11巻まで読了。原作の「一夢庵風流記」はずいぶん前に読んだことがある。
この漫画がパチスロのテーマとなり、角田信朗が歌う「よっしゃあ漢唄」が確変時に流れたらしい。私はパチンコはやらないので知らないが。そしてこの「よっしゃあ漢唄」が一部界隈で盛り上がる歌として再注目を浴びている。原作は読んだし、漫画も読んでみないと、と思って電子書籍大人買いで全巻購入してチビチビ読んでいる。
ソ連参戦は8月8日であり、たった一週間でその戦争は終わったが、戦場は満洲、朝鮮半島、樺太、千島列島と複数にわたる。それらを戦争開始以前から説き起こして克明に追っている労作である。著者の「シベリア出兵」(中公新書)や「日露近代史」(講談社現代新書)も読んだことがあるが、いずれもさまざまな知識を与えてくれた。

・東北大学日本史研究室編「東北史講義 (近世・近現代篇)」(ちくま新書)
上下2巻本。東北地方の江戸時代以降の動きの論文集である。12月18日現在、まだ途中で読み終わっていない。ようやく江戸時代が終わるところまで来て、ここからが
面白そうだ。

・平出 和也著「What's Next? 終わりなき未踏への挑戦」(山と渓谷社)
日本を代表するクライマーの平出和也と中島健郎がK2で消息を絶ち、救助が断念された。彼らは救助不可能な絶壁で命を絶った。これは非常に重いできごとだった。平出和也は同郷の長野県出身、山岳カメラマンとしても有名で、田中陽希の百名山徒歩踏破ドキュメンタリー「グレートトラバース」のカメラマンの一人でもあった。田中が苦しみながら登っている岩場の脇をカメラを手持ちしながら田中の前後から撮影するタフな人だった。WOWOWではニュージーランドでの山岳スキー番組のスキーヤーでもあり、華麗とはいえないがいかにも転ばない山スキーの技術を披露してくれた。
この本は登攀を文字で記したものでもあるが、QRコードを読めば登攀の映像が見られる。電子書籍のアドバンテージを活かした書物でもあった。
もっと長くこのような本で彼の登攀の一部を知らしめて欲しかった・・

・寺岡 泰博著「決断 西武・そごう61年目のストライキ」(講談社)
新聞の読書欄での書評から購入。著者は労働組合委員長として経営者たちと渡りあい、結局サブタイトルの通り百貨店としては大変珍しいストライキに踏み切った。西武デパートの吸収・合併と店舗削減はエスカレートし、労働組合としても後退戦を強いられていたから、苦渋に満ちた決断だったに違いない。

・竹原 伸著「ライダーのための基本の乗車姿勢 7つのポイント」(東京図書出版)
ライディング姿勢は非情に大切だと思っている。特に足の置き方、脚の絞り、腰の位置と骨盤の立て方、腕と手首、掌のポジションはライディングを長く続けられるか、すぐに疲れて休憩を取ることになるかの分かれ目である。それぞれ人によって骨格は違うので、その違いはあるにしても、基本の姿勢は同じである。本当はここに書かれていることが動画とも連携していればよくわかるはずなのだが、文字ばかりでは初心者の人にはわかりにくいと思われる。

・捲猫 著・三浦裕子 訳「台湾はだか湯めぐり 北部篇」(中央公論新社)
台湾の温泉は日本統治時代から注目されてきた。現在は台湾の温泉は水着を着て入浴するのが一般的なようだが、中には日本式で全裸で入れる温泉があるらしい。それらをイラストで紹介した本である。残念ながら台湾へは行ったことがないので、読み流すほかなかった。

・本郷 和人著「日本史の違和感」(産経NF文庫)
日本中世史の本郷和人氏の楽しんで読める日本史の本。さばけた文体で一般読者にも日本史の常識を覆す知識を与えてくれる。概して日本史の学者の書物は硬くて読みにくいものが多いが、この人の文章(口述筆記かもしれないが)はとても読みやすい。

・石塚 真一著「BLUE GIANT MOMENTUM(3)」(小学館 ビッグコミックススペシャル)

ニューヨーク編の3巻目に突入。
・柘植 文著「喫茶アネモネ(3)」(東京新聞)

東京新聞の日曜版に連載されている喫茶店「アネモネ」を舞台とするホッコリ漫画。
・東本 昌平著「RIDEX Final」(モーターマガジン社)

終わってしまうのか・・バイクの絵が緻密で、男女の出会いも描かれていてライダーの「ハートカクテル」のようなお話なのだが・・表紙も時代の流れか、色っぽくなくなってきてしまった。
・隆 慶一郎原作 原 哲夫漫画 麻生未央脚本「花の慶次」(全18巻)

現在、11巻まで読了。原作の「一夢庵風流記」はずいぶん前に読んだことがある。
この漫画がパチスロのテーマとなり、角田信朗が歌う「よっしゃあ漢唄」が確変時に流れたらしい。私はパチンコはやらないので知らないが。そしてこの「よっしゃあ漢唄」が一部界隈で盛り上がる歌として再注目を浴びている。原作は読んだし、漫画も読んでみないと、と思って電子書籍大人買いで全巻購入してチビチビ読んでいる。