2025東北縦断ソロツーリング⑥
2025/09/01 Mon Filed in: バイクツーリング

この日のルート
背あぶり山へ駆け上がる
8月25日は走行予定距離が前日までの約半分。140kmほど。無理をすれば東京の自宅まで戻れるが、東北の入口・出口として確保している栃木県北部の別宅まで行って、旅の片づけ(汗まみれの衣類の洗濯とか、十和田湖畔走行からそのままになっているバイクに付着した泥の除去)をやりたい。会津若松の中心街から鶴ヶ城の北側を通り抜けて、東山温泉の方へ向かい、その入口で県道374号に左折する。会津若松市内の標高が230m、背あぶり山山頂の標高が860mだから、標高差は600m以上あり、駆け登ったら涼しくなるだろうという算段。その後猪苗代湖近くの郡山市湖南町まで下りてもだいたい500mだから、まあまあ快適な標高と言えるかもしれない。
道間違いを修正
国道294号に乗って順調に進んでくるが、音声ナビの案内で走っているとそのまま国道294号を使って勢至堂トンネルの方へ向かってしまう。何度も走った国道294なので、おかしいと思って御代という集落で90度曲がって南へ向かったところでUターン。通過してしまった湖南町福良まで戻り、左折して県道235号に乗る。こちらは大型トラックが通らない静かな道だ。間もなく馬入新田という小さな集落にさしかかり、立派な松の木と一里塚、庚申塔が立っている場所に来た。あまりに旅の風景にマッチしているので、バイクを入れた写真を撮影し、Uターンして走行動画も撮影した。こういう時、対向車がほとんどいない道路は気楽だ。W800のような重いバイクに数年、1万8000kmも乗っていると、こういう道でもUターンはそれなりにこなせるようになってくる。坂道でUターンするのはあまり好きではないが、フラットな道路で見通しがよければUターンは苦ではない。

馬入新田の一本松と塚
馬入峠と隠津島神社
この235号で馬入峠(標高863m)を越えて天栄村の羽鳥湖近くまで南下することにした。一里塚から走り始めたら、1台のトリシティとすれ違ったが、彼は馬入峠を南から越えてきたのだろうか。いい感じの屈曲路が続き、菅川を横目に見ながら谷を詰めていくと、隠津島神社に至った。広い駐車場があって馬入新田などの集落の人からの信仰が熱い神社なのだなということは一目で分かったが、駐車場には一台のクルマの駐車しておらず、神社の社殿もひっそりとしていてちょっと怖いくらいなので、参拝をせずそのまま駐車場でUターンして先を急いでしまった。さすがに鳥居はくぐっていないが、もったいないことをしたかもしれない。馬入峠は地形図によればかなり狭隘な道路によって繋がれているようだが、幸い全舗装されていて前方さえ注意して速度を抑え目に走ればオンロードバイクでもまったく問題ない。というか、こういう道こそ私が東北で探してきた道なのだった。狭隘で、車なら軽自動車1台走ればすれ違いも難しい、山間部の道路。今回のツーリングは比較的メジャーな道を走ったせいなのか、ここまでの道を走ることがなかった。さすが福島県。それなりに知っているだけに、メジャーどころを外してルート選択するとこういう道を走ることになる。もう水を得た魚状態である。
さらに狭隘路、隈戸峠
羽鳥湖畔に出て、羽鳥ダムを右手に見ながら東へ走り、鳳坂トンネルに入る手前で県道58号に乗り換える。ここも峠道で、隈戸峠を越えて聖ヶ岩ふるさとの森キャンプ場を経て上小屋という旧宿場に至る。集落の端から右折すれば西郷村を経て国道4号との大清水交差点に出る。この県道58号も、馬入峠をさらに上回る狭隘路だった。だいぶ走られていないのか、路面に落ち葉や枝が落ちていて細心の注意が必要だ。道路を横切るリスなども見かけるし、野バトは接近するまで飛び立たない。苔が路面に生えて部分的に緑色化した道路をクリアして、聖ヶ岩ふるさとの森キャンプ場に到着。少々休憩して隈戸川の枡滝を眺め、走行再開。

聖ヶ岩ふるさとの森キャンプ場から見える枡滝
あとは上小屋を経て旧白河街道を走り、大清水交差点で国道4号に出るが、そのまま国道4号を横断して県道184号を使って再び国道294号に乗り、県境越えて那須町、大田原市へ。12時台に別宅に到着。ここまでで汗だくだ。

よく頑張ってくれた。もう少し
午後は予定通り衣類の洗濯、近くのホームセンター兼スーパーでバケツの代わりとなるゴミ箱、エンジンフィンの奥の汚れを掻き出す小さなブラシ、ぞうきんなどを購入し、ホテルでゲットしてきたアメニティのボディタオルと洗剤溶液を使ってバイク洗車。なかなかシロウトでは奥深いところまでキレイにできないので、帰宅してからプロの洗車に任せることを決意した。
翌日、なるべく気温が低い朝出発して、高速道路は使わず一般道だけで東京を目指す。いつも通っている道がいちばん早いのだが、少しだけ茂木町の狭隘路で遊び、200km弱で正午過ぎに自宅着。パンク修理キットを通勤用バイクのエストレヤのサイドバッグに戻し、大きなダッフルバッグを自宅において、W800を数キロ離れた駐輪場へ格納。今回のツーリングの全走行距離は約1660km。自分のツーリングとしてはかなり長い部類に属すると思う。平均燃費は27.9km。レギュラーガソリン仕様の大型バイクとしてはかなり経済的だ。

ツーリング期間(8.21〜8.26)の給油データ
8月25日の走行動画
汚れたバイクはプロ業者の手で洗浄してもらい、よみがえった。

