2025東北縦断ソロツーリング①
2025/08/28 Thu Filed in: バイクツーリング

先日、南東北3県のツーリングに行ったばかりだが、今度は単独で北東北を中心とした縦断ツーリングをやって、無事帰ってきた。岩手県だけは行かれなかったが、涙を飲んで次の機会に回すことにした。
なぜ東北にこだわるか
東北は南北に長く、広い。6県によって構成されていて、各県に特色がある。最南の福島県は東京から距離も近く、頻繁に行くようにしているが、有名な山岳道路の他にも、交通量が少ない、バイク向きの無名の県道や市町村道が豊富にある。福島県以北の東北各県も同様だろう。特に青森県の下北半島は本州の果て、一度も踏み込んだことがない。信州と同様にマイナーな屈曲路をルート選択すれば、東北ツーリングは面白い。長く加曽利隆さんがツーリングマップルの情報を更新してきたことからも、東北はベテラン向きといったイメージが私の中では強い。盛夏でなければ、あちこちの個性的な温泉に浸かってみるのもいいだろう(今回は温泉は立ち寄っていない)。

南北に長い東北地方
今回の東北へのアプローチ

さんふらわあへの乗船を待つ
アプローチは、北海道から。「北海道のツーリングが憧れ」、「北海道ツーリングに魅せられている」という方々には申し訳ないが、私は北海道でのツーリングにそこまで関心が強いわけではない。直線的でおおらかな道路を走っていると、生あくびが出て飽きてしまう。高速道路が好きではないのと理由は共通している。大洗からフェリーで苫小牧に渡るが、おそらく大半のライダーが向かう方向には背を向けて一路函館を目指し、翌日午前中には下北半島に上陸する。そういう変則的な計画で東北を縦断した。自走で北東北の果てを目指すのは時間と気力が足りないのである。
宿泊をどうするか
宿泊はすべてビジネスホテルを事前予約した。若い頃だったらキャンプツーリングが基本、気に入ったキャンプ場がなかったり、疲れた時は駅前旅館に飛び込む、というツーリングが主体だったが、もう年齢も高い。キャンプ道具を積み込むとものすごい量になり、走り自体を楽しめない。キャンプ場ですら現在は予約が必要だったり、バイクでテント持ち込みでもサイト料が全般的に高い。いまどき、飛び込みのキャンプ場はいきなり行って宿泊できるだろうか?そもそも15時前後にはキャンプ場を決めてそこへ行かないとならないし、夕飯作りの時間も考えないといけない。走りの時間をそれだけ削ぐことになる。東北は標高もそこまで高くないので、暑くて安眠も難しい。疲れを残さないためには宿泊に金を出したい。ホテルは、専門サイトで予約が容易で、バイクの駐輪場にも一定の理解があり、面倒ならば夕食もホテル内で摂れるルートインが基本。会津若松だけは最近ルートインに宿泊したことがあるので、地元資本のホテルにした。
走るルートは、なるべく国道、県道などの一般道。4号、7号、13号など幹線国道は計画からなるべく外す。逆に3ケタナンバーの国道以下は興味が湧くルートである。できれば大型トラックなどが走れない狭い県道がベストである(国道294号などは大型の交通量が多い)。ただし、東北へのアプローチの北海道では、午後だけで苫小牧〜函館(約250km)を移動しなくてはならないので、時間的に厳しくなったら高速は最小限使う。そういう自己ルールだ。
持ち物
サイドバッグ(片方9.5L)には簡単な工具類とウエス、上下レインウェア、レイングローブなどシートバッグとしての45Lダッフルは、4箇所のループにカラビナを付け、下からバンジーコードさらにロックストラップを掛ける。ロックストラップを外せばファスナーでバッグのフタが開くダッフルバッグの底面にはプラ段ボールを入れている

荷物は、南東北ツーリングと基本的には同じ。前回の反省を生かし、夜間の雨に備えてバイクのハーフカバーを購入。ただし雨が降る予報がなかったので一回も被せなかった(23日の朝方だけ激しい雨が降り、屋根の下に停めたバイクの右半分に水滴がついていた)。また、ダメになったゴアテックスオーバーソックスの代わりを安く買ったが、これも雨天走行がなく使わなかった。衣類も、速乾性のコンプレッションロングTシャツ(プロテクターベストの下に着る)、モンベルのメッシュハーフパンツ下着(ジオラインニーロングタイツ)、ヘルメットの中での汗を吸収するインナーキャップ、インナーグローブなどはホテルの洗面所で洗濯したので、予備を着用しなくても済んだ。ロングTシャツを干すために100円ショップで買った折りたたみハンガーは役に立った。非常食としてカロリーメイトとゼリーを持って行ったが、フェリー内での最後の昼食に一部を食べただけ。でも無駄な荷物を持って行ったという感覚はない。荷物は、45Lのダッフルバッグ(シートゥサミット)に替え衣類、雨用シールドスプレー、予備(グローブ、インナーキャップ、インナーグローブ)、薄手サンダル、バイクハーフカバー、ダッフルバッグに被せるザックカバー、充電用品、iPad mini、セーム皮、身だしなみセットなどを入れ、タンクバッグに保冷水筒、アクションカメラ、外部マイク、予備バッテリー、モバイルバッテリーなど。釣り用ウエストバッグ(ウエストベルトと斜め掛けストラップの併用で身体に密着)に財布の入ったサコッシュ、Bluetoothイヤホン、リーディンググラス(老眼鏡ね)、マイクロファイバークロス、ツバの折れるキャップなどを入れた。ウエストバッグには肩が凝らないよう重いものは入れないようにした。財布にはあらかじめチャージしたSuicaを入れておいて、コンビニなどでの決済に使った。ガソリンはなるべくアプリ利用で入れたかったが、タイミングよくアプリを入れている系列のスタンドに出くわすとは限らなかった。
事前の走行計画
フェリーは夕方便(さんふらわあ・ふらの)。暑い午後に茨城県大洗まで移動しなくてはならない。一般道では埒が開かないので、この時は常磐道ないし東関東道を使って時間に余裕を持たせるようにした。今や、北関東道も併用すればターミナルは都内から1.5時間である。

さんふらわあのコンフォートクラス
フェリーが苫小牧港に着くのが翌日13時30分なので、下船後直ちに苫小牧から函館に向かう。ただし、最初から最後まで高速移動は味気なさすぎるので、支笏湖・洞爺湖の南岸を通る一般道で移動し、噴火湾沿いの国道で長万部あたりまでは一般道を走る見込みを持っていた。夕方函館に着ければ、函館山くらいは行かれそうだ。翌日の大間行きフェリーは9時10分発だ。

津軽海峡フェリー 大函丸
大間に渡る2日目は、仏ヶ浦の屈曲路を通って脇野沢(実際にはカット)を経由してむつ市を通り、尻屋崎へ。そのまま交通量が少なそうな太平洋側を南下して、六ヶ所村から野辺地町へ。時間があれば夏泊半島を周回して青森中央インターそばで泊。青森の昔からの友人に会うのも楽しみ。
3日目。青森を朝出て、八甲田、奥入瀬、十和田湖を経て秋田県へ。秋田県では男鹿半島に行きたいので、岩手県は通れなくなる。大館市から男鹿半島あたりでババヘラアイスを見つけられれば最高だ。この日は秋田からまっすぐ南下して由利本荘で泊。由利本荘で泊まることにしたのは、朝イチで鳥海ブルーラインを走りたいからだ。
4日目。山形県に入ったら、庄内平野で幹線道路を使わずに月山の南の六十里越を通りたい。山形県南部から福島県会津地方に入るには、いったん福島市へ出て吾妻スカイラインを使う(遠回りで非現実的)、白布温泉への県道2号で白布峠を越えて桧原湖北岸に降りる、国道121号(大峠道路)で喜多方に入る、以前、笹川流れからの帰りに使った山形県道378号で飯豊連峰の東側の飯豊トンネルを越えるといったルートがある(実は林道であれば、五枚沢林道や綱木峠もある。どっちもオフロードバイクで踏破済)。できれば最近通ってなくて、トンネルが少ない道がいいので、白布峠で会津入りだ。この日は会津若松の泊まったことがない安ホテルで泊。
5日目。翌日は無理すれば東京まで帰れるが、やはり最後は栃木県北部の別宅アパートに転がり込むことにする。ホテルより不便だが、広くて洗濯もできて気楽だ。
6日目、最終日は栃木県北部から東京までのいつも走っている道で帰れる。船中1泊、陸で5泊、計6泊7日でコンプリート。高速を使わずに一日中走っての限界は300km前後になるが、中3日間はそういう走りになる。最後にその半分程度、ないし3分の2の距離で抑えて帰宅する。南に行けばそれだけ暑くなるので、悪くない選択だ。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。初日の出発の様子とフェリーのデッキ上の風景をYouTube動画にしました。よろしかったらご覧下さい。