年始のスキーバム6日間

年始3日から長野県に向かった。4日から6日までよませ温泉スキー場で東京都の中学生スキー大会があり、そこに帯同することを要請されたので、仕事としてスキー場に赴くことになった。山ノ内町まで行くのであれば、その後志賀高原で滑りたい欲求が強くなる。夫婦で落ち合って志賀高原で恒例のゲレンデツアーを2日間行うことにした。
実に4日から8日まで5日間毎日スキーである。ただし、往復ではウィンターパスなど高速道路の割引が使えない。

3日の日は中央道を使って帰省。中央道からの南アルプスや北アルプスの絶景は望めず残念。実家で一晩過ごすことにしたが、布団が分厚くて重く、肩が冷気に当たってしまい、なかなか安眠できなかった。信州の古い家はおそらくどこもそうだが、すきま風が入って朝がたはとても寒い。
おそらく北海道の人には耐えられない寒さだろう・・

4日朝、長野道で北信方面へ。梓川PAでも北アルプス望めず。結局11時によませ温泉のホテルカイワに到着。このホテルはその名の通り、レジェンドレーサー海和俊弘さんがオーナーの宿。海和さん自らマイクロバスで湯田中駅まで迎えに行って帰ってきたところ。思わず「海和さんですよね?若いころから憧れのスキーヤーでした」などと挨拶してしまった。

午後券を購入してゲレンデに出る。大会前日で中学生たちが練習をあちこちで行っている。安全に練習できているか、観察するのが私の役目。でもちゃっかり滑走者が少なめなコースに入ってスピードを出して滑る。今回は大会中はテレマークではなく、カカトを固定するATスキーを履くことにしたが、今シーズン初めてカカト固定することもあり、ブーツがタイトでキツイ。3日間で徐々に足がブーツに慣れていった。

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よませ温泉スキー場ゲレンデトップから湯田中の街

5日はスラロームの競技。女子から滑り始め、男子の滑走者は250人ほどいる。午前中1本、午後1本ずつ滑走。午前中の滑走でコースアウトしたり旗門不通過でも2本目に進める方式らしい。トップの滑走者は他県の選手と比べても遜色ないが、後半はかなりレベルが落ちてくる。私は観察しながらコースに近いゲレンデで何度も一人で滑る。雪面が硬いのでスピードも出る。
6日はGSの競技。コースも長くなり、スピードも上がっている。午前中は全員が滑走し、上位30人が2本目に進んで順位が確定する。スラロームはリフト降り場からかなり下がったところがスタート地点だが、GSはリフト降り場の脇がスタート地点なので、スマホでスタート地点から撮影し、通過する選手を背後から追うような撮影を行った。スマホカメラの5倍ズームが役立った。

よませ温泉スキー場での滑走データ
4日 移動距離21.8km、滑走距離12.1km、最高速度50.4km/h、滞在時間3.1時間、リフト8回
5日 移動距離36.8km、滑走距離19.9km、最高速度69.8km/h、滞在時間7時間、リフト16回 
瞬間とはいえ時速70kmというのは驚き!
6日 移動距離32.3km、滑走距離17km、最高速度59km/h、滞在時間6.2時間、リフト13回


大会終了後、着替えてから一人で志賀高原に上がる。路面に雪はほとんどなく、安心して走ることができた。いつもの定宿で妻と合流するが、この宿の経営母体が最近変わって、2日目は全館工事になってしまった。リニューアルの最中なのである。残念ながら2日目は泊まれないということで、別の宿を宛てがってもらった。場所はサンバレースキー場の目の前の宿。7日は朝からそちらに移動して、サンバレースキー場でリフト券を購入して奥志賀高原方面へのスキーツアーに出かけた。
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定宿のフロント、リニューアル

ショート動画
ジャイアントスキー場の急斜面を滑り、タンネの森のパウダーで遊ぶ

朝から硬めのバーンを滑り、ジャイアントではシマシマ急斜面をかっ飛ばした。
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ジャイアントスキー場のリフト

その後西館山、東館山ゴンドラで標高2000mまで上がり、いったん寺小屋スキー場へ滑り込んで3本ほど滑り、もう一度リフトで東館山山頂へ上がってから高天ヶ原へ滑り込んでからスキーヤーズライトへ移動、タンネの森オコジョスキー場で少し遊んでから一ノ瀬ファミリーへ。一ノ瀬ファミリーのゲレンデトップまでいくクワッドリフトでパーフェクターコースを滑るが荒れたコブ斜面と化していて閉口しながら滑り降り、道路を渡って一ノ瀬ダイヤモンド、山の神を通過して焼額山スキー場へ。ゴンドラで山頂から奥志賀方面へ滑り、ゴンドラ乗り場近くのレストランで昼食。
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奥志賀のレストランにあった古いスキーの写真

すでに13時30分なので奥志賀高原スキー場で滑り込むことはせず、エキスパートコースを休み休み滑り降りてゲレンデボトムでクイックターン。再びサンバレーをめざしてリフトと滑走を繰り返しながら寺小屋から林間コースを滑ってブナ平、ジャイアントへ。もうジャイアントの急斜面を滑る気力はなく、蓮池スキー場へ戻ろうと思ったらコースミスしてホテル五郎兵衛の前に出てしまった。スキーを外して登り歩き、コース修正して蓮池スキー場に出た。あとは丸池スキー場のAコースリフトに乗ってサンバレーへ滑り込めばよい。16時近くになって宿に到着。この宿はゲレンデ目の前のレストランと、階段で登る宿泊棟が離れていてとてもユニークな宿だ。しかし歴史は古く、もう80年近く経つらしい。温泉も小さめだが非常に暖まる湯だった。
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サンバレースキー場。泊まったのは中央の宿
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宿の廊下にあった昔のサンバレースキー場の写真
シングルリフト!地形は変わっていない・・
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サンバレースキー場トップから

8日、今までの疲れと、帰りの車の運転を考慮して目一杯一日滑るのではなく、一ノ瀬あたりで折り返すことにした。昨夜から新雪が10cmほど積もっていて、サンバレーのリフトは何かのトラブルで動いていない。宿を出た時間も遅めだったが、スキー場の車で山の駅まで送迎してもらうことができた。山の駅からは最近できたパルスゴンドラでジャイアントスキー場へ降りることができる。

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ゴンドラの中で

もうこの日はジャイアントの急斜面は滑らず、西館山でパウダースノーを頂き、再び東館山へゴンドラで移動して寺小屋でもパウダーを喰らう。しかし標高2000mの寺小屋は寒く、そこそこにして高天ヶ原、タンネの森オコジョで緩斜面の林間を滑って楽しんだ。あとは一ノ瀬から昨日と同じルートで寺小屋〜林間コース〜ブナ平〜ジャイアントへ。昨日のコースミスをしないように直接蓮池スキー場へ滑り込み、誰も滑っていない蓮池・丸池の非圧雪コースを堪能して、最後に午後になってもリフトの不具合で閉鎖されているサンバレーの下部コースを許可をもらって滑り終了。12時に宿に着いた。
宿に付設のレストランで少し贅沢な食事をして、チェックアウト後に置いた休憩室で着替え、温泉で暖まってから車で下山。車の上の雪は風呂に入る前にあらかた除けておいた。
平日の割引のない時間に高速道路を利用して割高な料金を支払って東京に戻った。

今回のゲレンデスキーツアーの様子


今年の年末年始はトータルで9日間滑走することができた。ありがたいことだ。

7日(途中から) 移動距離54.1km、滑走距離31.1km、最高速度46km/h、滞在時間7時間、リフト22回 サンバレー〜蓮池〜ジャイアント〜西館山途中まで計測忘れ
8日 移動距離25.4km、滑走距離14.7km、最高速度45.3km/h、滞在時間3.1時間、リフト15回