写真を見て表題に誤解はないと思いますが、エストレヤのことです。
先月、ハローワークへ行くために10キロ弱乗って以来、10日以上乗っていませんでした。バッテリーが上がるとまずいので、思い立って30kmほど乗ってきました。
とりあえずエンジンは一発でかかって安心。W800で数日間東北へ出かけていた時に、普段はW800に繋いでいるバッテリー充電器、テックメイト社のオプティメイト4(すでに廃盤)をエストレヤに繋いでいましたから、そう簡単にはバッテリー上がりになりにくいですし、気温の高い季節だからそこまで不安はありませんでした。しばらく乗っていなかったので乗ってあげないと、と思ったのが動機です。
さて、目的地があるわけではないので、小一時間乗るつもりでとりあえず通勤に使っていたルートを走ってみます。でも少し走ってみてあまり面白みはないので、ある橋でターンしていつもツーリングに出かける時のルートを選択します。江戸川区小岩の東端から江戸川沿いの堤防下道路に進入して北上。台風一過ですが、曇り空で涼しいです。
時間的にあまり遠くへ行ってしまうと外で食事しなくてはならなくなるし、そのタイミングを取るのが難しそうなので、葛飾橋で江戸川を渡って千葉県松戸市へ。そのまま県道1号を使って矢切、国府台を通って市川市の蔵前橋通りから戻りました。
すでに2020年以来ちょうど6年、オドメーター160kmから乗り始めて現在3万キロ手前まで来ていますが、4月以降ほとんど距離は稼げていません。小一時間のバイク散歩では十分乗ったとはいえませんが、ちゃんと車の流れに乗って走るのは気持ちがいいですし、首都圏のおもな道路では出せても一瞬の60km/h、たいていは40〜50km/hですから、エストレヤの走行性能にとても合っています。

空冷単気筒エンジン、最高出力は18馬力(7500回転)しかない、私が大学生の頃の125cc程度のパワーですが(2サイクルなら22馬力もあった!)、250ccエンジンはトルク(1.8kgf・m/5500回転)があります。特に2速、3速のトルクは素晴らしいものがありますし、エンジン回転を上げなくてもグッと押し出してくれるのは頼もしいです。このバイクは他のバイクにはない、ロングストロークエンジンですから、低回転でも一発一発パワーが出るのです(ボア66.0mm、ストローク73.0mm)。現行のW230との違いはそこにあります(W230は67.0mm×66.0mm)。前にも述べたかもしれませんが、停止状態・スロットル全閉1速でクラッチレバーをじわじわと緩めてつなげて行くと、普通のバイクはエンストしますが、エストレヤはエンストせず車体を前進させようとします。もうこのバイク、このエンジンは生産されていませんが、希有なエンジンだと思います。
そのスタイルはかわいらしく、タンクは丸くてコロンとしているし、シートはツーリングシートに交換していますが、通常のシートであれば低身長の女性でも足が着く仕様になっています(いつでも交換できるようにノーマルシートは保管してあります)。現役時代は初心者・女性向きのバイクと評されていましたが、実に味わい深いのです。私は身長175cmほど、現在では平均的な男性身長ですが、跨がるとサーカスの熊がバイクに乗っているようだと妻に言われたことがあります(そこまで小さくはないバイクですが・・)。ややアップしたハンドルは素直で、コーナリングも素直です。バイクってパワーじゃないということをしみじみ感じます。メンテナンスも簡単。エンジンプラグ、バッテリー、エアクリーナーへのアクセスはかなりいい方です。大型バイクに比べれば軽い力で引き起こせるセンタースタンドも後付けしてあるので、チェーンメンテも簡単。純正オプションのエンジンガードも購入時から付いていました。このバイクの欠点は、プアなドラム式のリアブレーキくらいでしょうか。でももともと攻める走りをするマシンではないので、予測をしっかりしていればリアブレーキをガツンと踏みつけるようなことはないでしょう。
通勤している時には、東京都心で時々声を掛けられました。皇居前で歩行者信号待ちの外国人たちに注目されたこともありましたし、祝田橋交差点で横断中の外国人男性から突然声を掛けられたこともあります。西幸門の信号待ちでインディアンモーターサイクルの大排気量バイクのオーナーから、それはどこのバイク?と問われたこともありました。見た目のかわいさ、昔ながらのバイクらしいスタイル、ターコイズブルーという珍しいタンクカラーが注目される原因なのでしょう。

左側だけサイドバッグ付けています
私にとっては、カブのような味わいを持つバイクです。これから暑くなりますが、夏でも股下が排熱地獄にならないという点で、再び愛情が深まりました・・

