1週間の年休をとって、東北へスキー旅行に出かけた。計画は以下の通り。
・2月4日 東京〜山形移動
・2月5日 蔵王温泉スキー場で終日滑走
・2月6日 蔵王温泉スキー場で滑走後、福島県二本松へ移動。
途中でどこかのスキー場に寄ることも考える
・2月7日 二本松に近いあだたら高原スキー場か、磐梯山方面へ移動。
猪苗代スキー場あたりで終日滑走後、栃木県のアパートへ移動
・2月8日 1日休み(衆議院選挙は期日前投票を3日に済ませる)
・2月9日 会津のだいくらスキー場、もしくは南郷スキー場で終日滑走
・2月10日 会津のだいくらスキー場、もしくは南郷スキー場で半日滑走
その後、10日中に帰京
なかなか壮大な計画である。2017年12月に、一人で新潟妙高で2日間滑った後に磐越道・東北道経由高速SAで車中泊して、八幡平リゾート(1日)、安比高原(2日)、夏油高原(1日)、会津高原高畑スキー場(1日)滑ったのに匹敵するスキーバム(Ski Bum)だ(この時のレポートはこちら)。
今回は夫婦旅行となった。結果は、前半は順調、後半は土曜日から火曜日まで体調崩してアパートで静養後全く滑らず帰京という顛末になった。
全体を3部構成でレポートする。
2月4日移動日
・郡山から一般道へ
移動オンリーで途中でスキー場には立ち寄らないので気が楽。午前8時過ぎに出発し、順調に東北道を北上。郡山南インターで東北道を降りて一般道で土湯温泉をかすめて福島市西部を走り、国道13号に出た。無雪期なら吾妻スカイラインを走りたいところだが、冬季閉鎖である。

国道13号を走っていると、左手に閉鎖された栗子国際スキー場が見え、もう少し米沢市街に近づいていくと右手に米沢スキー場がある。14時過ぎで閑散としてはいるが、もう少し時間があれば立ち寄って行きたかった。蔵王からの帰りに立ち寄ることにしよう。
そのまま一般道で16時ころ山形市南部のビジネスホテルにチェックイン。どうやら考えることは同じらしく、欧米系インバウンドの団体が各部屋に別れて泊まっているようだ。駐車場には9人乗りのハイエースが停めてあって中の荷物を整理するおじさんがいたし、夜になって食事のために外出したらすでに駐車場は満車状態になっていた。インバウンドの彼らはみな明日蔵王温泉スキー場へクルマで登っていくに違いない。ここから蔵王温泉スキー場までは約30分。近くて便利だ。
2月5日 蔵王温泉スキー場
・蔵王ロープウェイを避けてリフトで上がる
片道30分の道のりを走って蔵王温泉へ。暖かかったのか、路面に圧雪部分は全くなく、とても走りやすい。そのまま蔵王ロープウェイ山麓線の蔵王山麓駅前の駐車場へ行ったら、まだかろうじて駐車できる状態。平日で助かった。初見のスキー場なのでリフト券売り場などの場所がわからず、駐車場の誘導員に聞いて、ロープウェイ乗り場の脇の窓口で一日券購入。シニア券で6,700円。10日からはスノーモンスターのピークだからだろう、ハイシーズン料金の7,100円に跳ね上がる。400円とはいえ助かる。チケット売り場の横にはロープウェイ(山麓線と山頂線を乗り継ぐ)に乗って徒歩で山頂の蔵王地蔵尊を見に行きたい観光客(特に外国人)が長大な列を作っていた。

この日の滑走トレース(yukiyamaアプリから)
我々はロープウェイには乗らず、リフトを乗り継ぎながら山頂部へ向かう。だが目の前のリフトを上がったらどこにつながるのかよくわからないまま一番下のリフトに乗り、ダウンロードした全山リフトが掲載された鳥瞰図をしょっちゅう開きながら動いているリフトを探し、次第に標高を高めていった。
ゲレンデ名で言うと、ロープウェイ脇の横倉ゲレンデ→アストリアゲレンデ→滑り込んで黒姫ゲレンデ→百万人ゲレンデ(初めて見るゲレンデ名を並べられてもわからないということを証明するために意図的に書き並べている)。百万人ゲレンデにある樹氷高原駅でロープウェイの山頂線に乗った。山麓駅前では行列ができるほど激込みだったが、すんなりと樹氷高原駅からは待ちなく乗れた。地蔵山頂駅に着いてみると、明らかにホワイトアウト状態で強風。徒歩で来た人々は50mほど歩いた先にある蔵王地蔵尊を見にやってきたのだが、そこへたどり着くまでも強風にあおられ、ゴーグルなどしていないから厳しそう。胸まで雪に埋まり、表情も雪で覆われた地蔵前では10人以上が写真撮影のため列をなしていたが、寒いため写真撮影したら即座に戻っていく。そりゃそうだ。何も見えないもん。我々も斜めから人がフレームに入らない瞬間に撮影してスキーをデポした場所まで戻り、そそくさとスキーを履いて下山にかかる。

ザンゲ坂コースと呼ばれる下山のコースは、およそスキーやボード(特に初心者)にとっては厳しいコースだ。コース幅が極端に狭く、ホワイトアウトで視界が利かない。前方滑走者が見えないし、ギャップもわからず右手はロープはあるものの落ち込んでいる。
スピードは出せないので急斜面でコース中央がえぐれている斜面を制動しながら滑り降りる(「ズレ降りる」の方が正確か?)。ようやくユートピアゲレンデまで下り、そこから連絡コースで菖蒲沼ゲレンデ、パラダイスゲレンデ、中央ゲレンデと、山麓から向かって左(北)方面へ移動してきた。この部分は緩斜面が多く、緩い尾根なのだということはわかるが、地形が複雑でなかなか現在地もこれから行く場所の地形も把握ができない。
わからないながらも試行錯誤してダイヤモンドバレーゲレンデ(平坦な尾根の末端部)、そこから温泉街方面に向かって下る高鳥コースを経て蔵王スカイケーブル(小さめのゴンドラ)の下を滑り、広大な上の台ゲレンデへ。珍しいシングルリフト(温泉第3パラレルリフト)をみつけて懐かしさのあまり思わず乗って、下部ゲレンデの袋小路のような竜山ゲレンデへ。竜山ゲレンデはとても空いていてピステンもしっかりかかっていて、お昼なのに快適な中斜面だったので2回ほど乗って滑り、再び上の台ゲレンデから蔵王スカイケーブルで上部へ。ところがレストランには楽に滑り込めないことが分かり、何とかしてリフトに乗り込んでようやく昼食。
この日、地元の山形南高校の生徒たちがスキー教室で全山に各班ごとに分散していて、どこへ行っても学校名の入ったビブスを見かけた。彼らは果たして宿泊するのか?日帰りで自宅に帰るのか?夫婦で勘ぐりあっていた。地元も地元、バスに30分も乗れば学校へ戻れるのだから日帰りでもいいような気がするが、そこはスキー教室。宿泊しないと効率的とは言えないし、楽しみがないはず。帰宅後調べたら、山形南高校の高校2年生の生徒たちのスキー教室は日帰りだった。
私たち夫婦も高校1年生の時に学校のスキー教室で白馬五竜(飯森ゲレンデって今もあるの?)に行った記憶があるが、確か2泊3日だったような気がする。学年の360人が何班に分けられたかは覚えていないが、初めてスキーを履く生徒から、それなりにもう滑れる生徒まで技能別に分けられていた。私はその時点でスキー歴は実質3〜4年(スキーで骨折してできなかった年と中学時代の部活で行かれなかった時期を除く)あったので、いろんな斜面に連れて行かれて楽しかったし、ようやくパラレルターンらしきものができるようになったスキー教室だったので実りは大きかった。もちろんスキー道具は自前、板は2m近いNISHIZAWAの重い板(父親から譲り受けたボロ板)だった。山形南高校の生徒たちには滑り慣れている生徒が多いように見受けられたが、ぜひ楽しさを今後も大事にして欲しいと思う。
昼食後、中央ゲレンデを滑ってからハーネンカムCコース(FIS公認コース)、サンライズゲレンデ、かもしか大橋をスキーで歩きながら閉鎖中の露天風呂を眺めて中森ゲレンデへ。露天風呂は閉鎖中でも湯はコンコンと湧いているようで、青い色が鮮やかで思わず入りたくなった。
中森ゲレンデは横長の蔵王温泉スキー場にかかる3本のロープウェイ・ゴンドラ(スカイケーブル)の中央ロープウェイがかかっていて、それに乗って再び上部へ。終着駅の鳥兜駅からパラダイスゲレンデ方面へ午前とは逆に進むが、平坦でちょっとした登りがある中、スケーティングをかなり長く強いられた。鳥瞰図ではそんなに距離があるようには見えなかったが、ここをパラダイスゲレンデ下部まで移動するのは、志賀高原の奥志賀〜焼額山の山頂部移動より長くてきついかもしれない。
あとは樹氷の中のパラダイスペアリフトでザンゲ坂の途中に出て、またホワイトアウトの中を慎重に下り、百万人ゲレンデを下って最大斜度38度の横倉のカベは滑っている全員がコケまくっているはずなので敬遠して迂回、回り込んできたら案の定ボーダーもスキーヤーも自爆中だった。
ようやく下部の出発点に近づいてきた。アストリアゲレンデ、横倉ゲレンデを滑って15時45分終了。
移動距離 44.4km
滑走距離 25.7km
最高速度 41.8k/h
滞在時間 6.5時間
リフト乗車回数 22回

左下:蔵王スカイケーブル内 右下:スノーモンスター
蔵王地蔵尊を拝んだ後のスキー滑降動画をご覧ください。

